漢字の形に続いて(漢字は漫画のようなものですから)、本書では漢字を構成する、部首と基本音声という二つの要素に着目しています。この二つの組み合わせは、漢字を暗記するのに有益です。
なぜ二つの要素なのか?この二つの組み合わせ(例:各50)を活用することによって、暗記する漢字の数を減らすことができます。
I約2000字の常用漢字が存在します。(教養人、学者による教養人、学者のための要素がが数千と存在します。その数2600)それらを生み出すためには、理論上では、50の部首と50の基本音声があれば十分ということになります。
数千よりは数百の図形を暗記するほうがずっと容易です。この原則は、2000年前に秦始皇帝によって規定されました。(説明-歴史 中国参考)
50x50+2x50 = 2600
二つの要素の役割について:部首は漢字を分類するのに役に立ちます。これに関しては、異論はないでしょう。これに対して、基本音声は、それに関する情報があまりないため、問題になることがあります。
その状況は変化し、先駆者であるWieger(ヴィゲール)、現在ではDe Roo(ドゥロー)、大阪大学、米国の大学数校などが、この音声に基づいた教育を行っています。
この基本音声の意味については、すべてが許愼(きょしん)による「説文解字」(せつもんかいじ)を根拠としています。中国人である許慎は、西暦96年に、9353字を音声によって分析しました。現代人がそれについて議論している今の時代に比べて、その時代における解釈は容易だったに違いありません。「漢字ハンドブック」は、基本音声の説明をこの「説文解字」を拠り所としています。
基本音声は、そのグループに属する漢字に、音読みと基本的な意味を与え、その意味は部首によってさらに細分化されます。
本国中国での解釈や転写の間違い、更にはそれらの漢字が日本に入ってきたことなどから、残念ながら、漢字は変化してしまいました。その結果、常用漢字の半分にしか、納得できる説明がありません。これを多いととるか、少ないととるか。莫大な数の漢字を暗記するために分析を利用するか否かは、学習者次第です。
「部首」と「音声」の関係を漢字の意味に結び付けるときに、問題が起こります。「漢字ハンドブック」では、長い分析を簡潔な方法で提示する必要があり、それが、ときには表面的であるかのような印象を与えることがあるかもしれません。この二つの関係は、記憶する一つのコツの提案であり、言語的な価値を付与するものです。「漢字ハンドブック」は提案するのみで、その関係を断言するものではありません。2000の例から、学習者がそれぞれの意見を固めていっていただけたらと思います。「漢字ハンドブック」が提案する関係が気に入らなければ、それを修正し、学習者自身の解釈を作り直してください。大切なことは、二つの要素を特定し、最終的には漢字を暗記することにあるのですから。
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